
2010年5月発売の週刊ポスト5月1日号で、「『つけて寝るだけコンタクト』で老眼が治る!?は本当か」という記事が掲載されました。
40代に入ると、誰しもが経験する目の衰え。医療技術が向上して、もはや近視は治す時代といわれるようになっても、治療が難しいとされるのが老眼です。
一方で近年、特殊なコンタクトレンズを就寝中に装着するだけという手術いらずの角膜矯正術「オサート」が注目を浴びています。
国内で唯一、オサート治療を行なう三井メディカルクリニックの三井石根院長は「04年から新たに開発したオサートで、1000人以上の老眼の患者さんを治療してきました。そして、その9割以上に遠視の改善が見られました。夜間コンタクトレンズを付けるだけで、安全に効果を保てます。」と語ります。
日本では、レーシック(角膜屈折矯正手術)に人気が集まりますが、昨年、銀座の眼科医院で角膜炎などの集団感染が判明して以降、眼球へのレーザー手術に二の足を踏む患者も多いそうです。そのため、オルソケラトロジーを導入する眼科は増えています。
角膜の屈折率をレーザーで矯正するレーシック手術の場合、万一結果に不満足だったり、後で障害が発生しても元に戻せないというリスクがあります。しかし、オルソケラトロジーは合わなければ、レンズの装着を止めれば良いだけです。角膜の形は時間を経れば戻ると書いてあります。
気になる費用は、自由診療のため様々ですが、多くの医療機関では10万~30万円ほどです。昨年4月には、安全性が確認された初のレンズが厚生労働省に承認されました。国内メーカー製レンズの普及で、今後、低価格化も進みそうです。
オルソケラトロジーをさらに進化させたのが、三井メディカルクリニックで行なっている「オサート」です。違いは1万2000種というレンズの豊富さです。
ただし、オサート治療にあたっては、患者の適正も問われます。三井院長は、「角膜が非常に硬い人はオサートの効果がでにくいので、むしろレーシックが適する場合もあります。当院の統計では、1割程度の方がそれに相当しますが、角膜の硬さを計る機会で、あらかじめ効果の予測が可能です。強度のドライアイや、コンタクトレンズでアレルギーが出やすい方も、検査の上で、ご遠慮願うこともあります」と話していました。
老眼なき生活は驚くほど快適ではりますが、やっぱり楽して費用もかからず一発で問題解決という単純な話ではなさそうです。
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